今年の3月から茶内小学校6年生に実施してきた“シマフクロウも人も喜ぶ地域づくり学習” 最後の授業は、生徒が司会進行を務めました。
講師の飯島さんから挨拶です。「いよいよこの日がやってきましたね!みんなは、3月から学んできた、当たり前にあるものから広がるありがとうの繋がりを、
町中に増やしていくために地域の人に見えるようにする提案を一生懸命考えました。今日はそれを町づくりや商品づくりに生かせたらと、町の大人の人たちが聞きに来て下さいました。
この発表会は商談会です!みんなのお父さんたちも例えば商品を新たな所で取り扱ってもらう時、その良さを伝える商談を行っています。
点数をつけて先生に評価してもらうだけの授業ではなく、本当に自分たちの考えが世の中に実現するかもしれないんです。すごいですよね。こんな授業あまりないでしょ。
今日は、みんなの提案を聞いて、ぜひ実現してみたいなと思ってもらえるよう、工夫して楽しんで発表してくださいね!」
プレゼンテーションは、具体的でわかりやすくひねりもあり、大人顔負けでした。子どもたちの提案を
聞いていただいた地域の大人の皆様、ありがとうございました。日本の森林の現状や今後の動きについての貴重なお話しや、提案へのアドバイス、共感したこと、さらに具体化するための課題などいただきました。お母さんからは「私たちも子どもと一緒に森づくりを考えたいね。学習会をやるのいいかも」と嬉しい提案もありました。
すぐに実現できそうなもの、時間を経て実現していきそうなもの。
生徒一人一人に達成感が感じられたすばらしい発表会でした。
授業の締めは、野外に移動し、実際にありがとうの繋がりを増やす、植樹を行いました。
秋に観察に訪れたもう少し河畔林が回復すれば、将来シマフクロウが住める可能性がある場所に、ミズナラやカシワ、ナナカマド30本を植えました。北風が寒かったー!けどみんな楽しかったね!「後でまた見に来る!」と口々に。この思いが大切だなぁと思います。
シマフクロウも人も喜ぶ地域づくり学習をした第一号となる茶内小6年生のみんなで、ありがとうの繋がりを増やす第一歩をスタートさせました。
この経験や、得られた気づきを今後も忘れず、出来れば中学生になってもこのような学習を続けられると嬉しいです。
地域で生きる価値や意味を見出し、地域で生きる力を身につけ、持続可能な地域づくりの担い手になってほしいなぁと思います。
この学習は、持続可能な発展のための教育(ESD)を先駆的に取り組んできた認定NPO法人アサザ基金とNPO法人シマフクロウ・エイドの初の協働事業となります。
講師のアサザ基金代表飯島博さん、課題を共有しこの学習を企画頂き本当にありがとうございました。
8か月の学習には多数の皆様のご協力のもと実現することができました。
実施を受け入れてくださった浜中町立茶内小学校、担任先生色々とお世話になりありがとうございました。
授業に心良く参加ご協力いただいた町内酪農家の小椋さま、漁師の佐々木さま、浜中町役場農林課久野課長さま、GreatfulFarm代表の松岡さま、発表会にお越しいただいた浜中町教育委員会教育長内村さま、浜中町農協営農課宮崎課長さま、タカナシ乳業株式会社北海道工場長立花さま、北海道釧路総合振興局森林室藤吉管理課長さま、ケーキ職人の雪田さま、民宿霧多布里代表の武士さま、釧路東森林組合浜中支所の梅村さま、授業のアシスタントをいただいたガイドの佐々木さま、茶内小学校6年生父兄の皆様、ご後援いただいた浜中町、浜中町教育委員会、皆様に心より感謝申し上げます。
学習担当 シマフクロウ・エイド事務局長 菅野