NPO法人
シマフクロウ・エイド

私たちの活動

シマフクロウへの支援

 シマフクロウには、食べ物や安心して休む場所が不足しています。そのため、巣立った若鳥が新天地をみつけることや、子育てが難しい状況にあります。さらに、生息地間が分断傾向にあるため、オスとメスが出会う機会が多くありません。このままでは、ますます数が減るばかりです。
 そこで、シマフクロウに必要な食べ物と場所を提供する保護活動が行われています。さらに、若鳥に足環をつけ、いつ、どこで、どの家系に生まれた鳥かを明らかにしています。足環から若鳥の分散、定着を調べることができます。また、近親結婚にならないカップルをつくることが可能になります。

 保護事業は環境省の監督下のもと行われています。しかし、スタッフや予算には限りがあり、翌年の事業までの合間の重要な調査やパトロールを十分に行えていません。長年、保護調査に携わる個人の手弁当でその多くを行ってきました。

 シマフクロウ・エイドは、一般の皆さまからの寄付や民間の助成金によって、重要である‘合間の’調査や民有地などにおける生息地パトロールを実施しています。寄付の募集をつうじて、シマフクロウの現状を皆さまに伝え、彼らが安定して暮らせる環境保全への理解や関心を推進しています。この活動を支えていく継続したご支援をお願いいたします。

シマフクロウ・エイド代表シマフクロウ・エイド
代表の1日

保護調査員の一日を紹介します。一年を通して大きな変化はありませんが、
季節やその年の気象によって、対応の時間・回数に差があります。

朝、日の出から2時間以内

給餌池で、魚の体調、シマフクロウの羽の収集、積雪期では足跡箇所などを確認します。
秋は落ち葉の除去、冬場は除雪、氷割り等。
落ち葉や積雪の状況によっては1日数度の確認が必要になります。

日中日 中

給餌池に設置したカメラで撮影した動画を確認します。シマフクロウの給餌池への飛来状 況、食事量、シマフクロウが体重計の上に乗ることで計測できる体重の変化、シマフクロウ以外の猛禽類などの給餌池利用状況・食事量などを調べています。
シマフクロウの飛来状況を抽出して編集・記録を行います。
各生息地を見回ります。

月に数度実施していること月に数度実施していること

鳥獣保護区の巡視と、根釧地域の国有林の巡視を行っています。
季節ごとに、新たなシマフクロウ生息可能地を選定する調査を実施しています。
河川の魚類や周辺環境の変化などの情報収集も行っています。

季節ごとの作業季節ごとの作業

毎年、地面のしばれがなくなる5月中旬以降には、給餌池を囲む杭や砂利の補修作業を行います。
春~夏期は、給餌池周辺の草刈りを定期的に実施しています。

保護・保全事業

保護・保全活動として取り組んでいる具体的な内容を紹介します。
シマフクロウの保護・保全のためには、植林など環境を守る活動も大切です。

【守る取組み】
調査・生息地パトロール・補助給餌・植林

シマフクロウの保護活動を適切で効果的に進める調査や生息地パトロール、補助給餌を定期的に実施しています。実施にかかる車燃料代や調査機材代、魚代は、指定寄付を募集し活動に充当しています。 将来の生息地づくりに役立てる植林やメンテナンスも実施しています。
基盤となる最も重要な活動で、その成果や課題は、シマフクロウの保護をはじめ、次世代の普及・啓発の推進に活用しています。

主な活動内容
食糧支援(給餌活動)
事故防止
巣箱かけ
若者はどこへ(分散個体調査)
足環つけ(バンディング)
新天地(生息地調査)
アフターケアー
邪魔しないでね(パトロール)
・森づくり(生息可能地の保全・再生) ※準備中

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普及・啓発事業

シマフクロウの存在と保護の必要性、今できることを正しく知り、
意識を高めていくための普及・啓発活動を行っています。

【伝える取組み】
環境教育・講演ワークショップ

シマフクロウをバロメーターに、身近な生きものや環境を学び直し、持続可能な地域づくりの担い手となることを目指す出前授業を実施しています。

講演やパネル展、執筆のご依頼を受け付けています。絶滅危惧種シマフクロウやその保護の取組みの現状を、多くの方々に知っていただく取組みです。
また、SDGsを通じて生物多様性の重要性を理解していただくとともに、生息地での人間の振るまい(マナー)から環境保全まで幅広くお伝えしています。

【環境教育】出前授業

普及啓発

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【広報・人材育成】

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